やっぱ屋上って涼しいな。

ずっと病室にいると暑くて暑くて、息もしてられないよ、まったく。


あっ。いた。



声出るかな?そんで、祐太に聞こえるかな?


「ゆ....うた」


祐太がそっと振り向いた。


そこには泣いている祐太がいた。


「ゆ...うた」


「遥?.....」
その声はとても震えていて、今にも消えそうなくらいだった。