目が覚めるとそこには、病室のベッドに横たわっている私がいた。



私、死んだのかな?


そう思っていると、お母さん、お父さんが泣きながら病室に入って来た。



“なぜ泣いてるの?”


って話掛けようとした。
でも声が出ない。


やっぱり私、死んでるんだ。

なら、あの祐太との約束、守れなかったな。

“お互い死ぬときは笑って死ぬ”
その約束が果たせなかった。



私は悔しくてしょうがなかった。
だって、笑うどころか凄く不安な顔してただろうし。

でも待てよ?
祐太がいない。

どこ行ったんだろう。


病院の屋上かな?
祐太、あそこ好きだって言ってたしね。

行ってみよう。