「お邪魔しまー…す」


遠慮がちに玄関に入ると

独特の懐かしいような雰囲気に包まれた


「こっちがハルの部屋よ…。」



そう手招きするお母さんの傍に行きそっと扉を開ける…



私がどんな生活だったか少し思い出すかもしれないという期待を込めて…



「ぇ…。」


少しだけ驚いた


そこには…ギターが無造作に置かれ机の上にはたくさんの楽譜が置かれてあった…


壁一面に何かのバンドのポスターが張られ…



「私‥ギターできるの!?」

そうお母さんに問うが…


「よく夜中まで弾いてたわよ…上手かどうか知らないけど。」


にっこり笑って答えてくれた


ふぅん…ギター………か…