壊したい程愛してる

友人の声のする方に視線を移すとー…。

「なっ中沢先輩!」

昨日公園で会った先輩だ!

「よっ」

子犬みたいな可愛い笑みで笑う先輩に駆け寄る。

「わざわざ来てもらってすみません。これ、昨日のハンカチです。ありがとうございました」

可愛い袋に包まれたハンカチを手渡すと陽はありがとうと受け取った。

「ううん。なんか顔が見たくなって。つい来ちゃっただけだから」

「もー。そういう冗談はよして下さいよぉ!」

「冗談じゃないよ?」

陽は意地悪な笑みで心音を覗き込んだ。

「顔が笑ってますよっ!」

ぷんっと心音が顔を背ければ陽は面白そうに笑った。

「ねぇ今日一緒に帰らない?」

「帰りは彼氏の学校寄ろうと思ってるんで、多分方向違いますよ」

「彼氏さんに会ってみたいなー」

「?…なんでですか?」

陽はクスリと笑い人差し指を唇に当てた。

「まだ秘密」