壊したい程愛してる

「…大丈夫ですか?」


ふと声がして顔を上げると…あたしと同じ学校の制服を着た男の子が立っていた。


「だっ…大丈夫です」

慌てて涙を拭く心音。


男の子は心音の隣に腰掛けた。


「桜井心音さんだよね?」

「……何で知ってるんですか…?」


ふわっと彼が笑う。

笑うと目が垂れて子犬みたいな雰囲気になる。

「秘密。それに俺ら同じ高校じゃん」


改めて彼を見つめてみる心音。


サラサラの茶色の髪の毛。

整った少し可愛らしい顔立ち。

…全然知らない人なのに何でこの人はあたしを知ってるんだろう。