壊したい程愛してる

心音は直感で感じた。


空とこれ以上一緒にいてはダメだと。


辛いけど

もっと一緒にいたいけど…

これ以上一緒にいたら…ー。




「あたし…帰るね」


「送る」


一緒に立ち上がってくれた空に首を振る。


「大丈夫」


「…ダメだ」


「離してっ」


掴まれた手首を振りほどく心音。


「…心音?」


心音の目には涙が溜まっていた。


「こないで…!」


これ以上……


一緒にいたら…きっとあたし…


空を

空を




好きになっちゃう……。