セクハラ彼氏は会社の上司



なんて、色々あーだこーだ考えながら、あたしは仕事に集中した。




「……っわたー!」

長い資料の処理が終了し、やっと帰れるっ!と帰り支度をしてるときだった。


まだ机の上に置かれている携帯が、バイブで震える。


メールだ。


新着メール一件というのを見ると、秋さんだった。



【会社の下で待ってる。】



たった一文の、短いメールでも、なぜか顔が緩んでしまう。

さっさと用意して秋さんのとこへ向かおうとした時。


「西折さん」

名前を呼ばれた。