秋さんは一瞬驚いた顔をしたあと、目を閉じてあたしに合わせてきた。


あたしばっかりやられてばっかじゃいかないわよ!!


余裕な感じが悔しいっ。

あたしは今度は首に手を回し、逃げていた舌を自分から絡めた。



少し離れた唇。

「玲那、なんか強引」

「強引なあたしは、嫌い?」

「いや、大好きだ」



乱れるほど、濡れていく。


ドアを開ければ人がいるのに、オフィスの狭い空間、あたしたちは何度も熱いキスを交わした。