「いやぁ……玲那があんなに求めるなんて」
「なっ……!あたしは求めてませんっ」
駅に向かう途中、しっかり繋がれたあたしと秋さんの手に熱くなりながらも、胸を弾ませていた。
まだ夢みたいなんだもんなー……
「じゃぁ、してほしくなかった?」
「そんなこと……言ってませんけど……」
それを聞いた秋さんは口角をニィと上げて
「二人でいるときは、敬語やめてね」
と悪戯っぽく言った。
「もし使ったら……………襲うよ?」
「バカッ!!」
あははは、と笑う秋さんを見ながら、
あたしは一体いつまでこの人に振り回せられるんだろう。
なんて思ってしまった。
でも、
この関係がずっと続くって……思ってもいいんだよね……??