ただひたすら泣くあたし。 幸い人が少ない道でよかった。 「……めんなさ――」 急に温かい体温と、人の肌の感触があたしを包む。 あたし………抱きしめられてる………? 「しゅ………さ…ん?」 どうして? どうして抱きしめるの? どうして抱きしめられてるの?? 今おかれてる状況がまったく理解できないあたし。 「どうして泣いてるか、聞いちゃ駄目?」 優しい声が上から降ってくる。