「もう家に帰ろう」 家というのは、秋さんの家。 お母様に認めてもらったかどうか。 きっと、駄目だろうな…… あたし大分ぎこちなかったし…… ごめんなさい秋さん。 秋さんの家に着くともうお母様は帰ってるみたいだった。 家に入る際美枝子さんが 「奥様すごく怖い顔してましたよ」 と言っていた。 やっぱり無理だったんだ…… どうしよう……… 不安な顔してるだろうあたしの手を強く握りながら、秋さんは 「大丈夫」 優しく、でも強くそう言った。