なんて馬鹿なことを考えながら、上を見上げた。
暗い“空”に、たくさんの“星”。
チラッと横に座る秋さんを見ると、“星”のせいなのか、よくわからないけど目がキラキラしてるようにみえた。
綺麗な瞳……
見とれてるあたしに気付いた秋さんが不思議そうにあたしを見た。
急に恥ずかしくなったあたしは、慌てて上を見上げた。
ゔー……………
一体あたし何回秋さんに見とれてんのよ!!
と自分で自分に言っていると、手に自分とは違う体温を感じた。
「……っ」
ビクッと敏感に体が反応して、秋さんを見ると、余裕そうに上を見ていた。
なんか、むかつく……………
なんて思いながらも、指を絡めた。
星座を説明する声なんか頭に入ってこなくて……
ただ、この時間がずっと続けばいいのに
とだけ考えていた。


