「はい着いた」 そう言って着いた場所は、街から少し離れた、公園。 その公園の中にある丸っこい建物。 「これって……」 「プラネタリウムだよ」 丸い銀色の建物は、この公園とは少しミスマッチで。 でも夕日とはとてもよくあっていた。 「さ、入ろっ」 どこか楽しげな秋さんに手を引っ張られ、プラネタリウムの中に入った。 プラネタリウムなんていつぶりだろう…… 人はあたしたちのほかに十人ほどいて、カップルが多かった。 あたしたちも、カップルに見えるのかな……