「あー、お腹いっぱい!!」
ケーキをたくさん食べたあたしは、満足気にお腹をさすった。
「うまかったか?」
秋さんの優しい笑顔に思わずドキッと心臓が音を立てた。
「う、うん……」
赤い顔がバレないように俯きながらあたしは答えた。
「太るぞ」
「ひゃっ……」
不意にお腹を掴まれ、変な声が出てしまった。
「ちょっ…ちょっと!」
文句を言おうと思ったのに、怒って、殴ろうとしたのに……
悪戯っぽく笑う秋さんの顔を見たら、そんなことも忘れてしまった。
さっきからうるさいほどなるこのドキドキは………なに??
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