そういえば、秋さんのお母様は監視してるんだよね??
こんなケーキバイキングにもいるのかな?
若い女性がたくさんいる店内を見回す。
「どうした?」
そんなあたしを不思議に思った秋さんが聞いてきた。
「いえ、なんでもないです」
「あ、敬語やめて。俺達一応付き合ってる設定だし。敬語だったらおかしいでしょ?」
「そうですね……あ、そうだね」
秋さんが優しく微笑んだ。
なんか変な感じ。
会社イチかっこよくて、さっきから女性の注目を浴びてる秋さんと、こうやって一緒にいるんだから。
まぁ、これも今日一日だけなんだけどさ。
そう思いながら、いちごタルトを口に運んだ。


