三人の前にお茶とお茶菓子を置く。
そして『失礼しました』と去って行った。
その光景を無言で見ていたあたしはさっきまで話していた内容を思い出す。
そうだ、まだ嫁として認めてない、って言ったよね?
それってどういう………
「認めないってどういうこどだよ」
一人考えていると、秋さんがお母様に聞いた。
「認めないなんて言ってないわ。ただまだ認めてないって言っただけよ」
まだ……?
「どうすれば認めてくれるんだ?」
あたしも思っていたことを秋さんが聞く。
「秋の嫁として、相応しかったら認めます。相応しくなかったら、諦めて頂きます」
「俺が相応しいと思って付き合ったんだ、んなことしなくていいだろ?」
「いいえ。秋が相応しいと思っても、あたしが思わなければ許しません」
ちょっとややこしいことになったぞ。


