セクハラ彼氏は会社の上司


なんかもっとこう、肩っ苦しい人かと思った。


挨拶をしたら、なんかビシッと指摘されるみたいな。



「さぁ、座って下さい」

再びお辞儀をし、出された座布団の上に正座をした。



「秋の彼女だから、もっと派手な方かと思ったら、可愛いくておとなしい人で安心したわ」


本日二度目の『可愛い』頂きました!


照れながら会釈をする。



「じゃぁ、俺の妻として認めてくれるんだな」


秋さんが言うと、お母様は笑顔のまま


「いいえ、まだ誰も認めたとは言っていませんよ」


「「……………え?」」


秋さんとあたしの声が重なる。

調度そこへ、美枝子さんがお茶を持ってきた。