セクハラ彼氏は会社の上司



「違っ……!!」


確かに隆起君と会ってて、疲れたってのもあるけど、隆起君と一緒にいたから断ったわけじゃない。

でもそれってほとんど屁理屈だよね。


言い訳なんか、聞きたくないよね……



そう思ってあたしは、否定するのを止めた。

だって、実際会ってたのは本当だもん……



「ごめん……」

何も言うことがなくて、ただ謝るしかなかった。


紫苑ちゃんは目にたくさんの涙を浮かべて、


「最低」

そう言って休憩室を出て行った。


一人ポツンと、立ち尽くす自分が、酷く哀れに見えた。


「はぁ……」

なんとも言えない溜息が出て、近くにあった椅子に座る。