それを静かに開けた。 「わぁ……」 あたしは歓喜に満ちた声を出した。 箱に入っていたのは、綺麗な小さいホールのショートケーキ。 真ん中には板チョコレートに『お誕生日おめでとう玲那ちゃん』とかいてある。 「誕生日プレゼント何にしようか悩んで、アクセサリーは彼氏いるからあげにくいし、化粧品とかもわかんないし、靴や服もサイズわかんなくて、迷惑かなって……だから無難なケーキにした」 「ありがとう!!」 なんか彼氏でもないのに悪い気するけど、素直に嬉しかった。