「着いた」 そうこうしている内に目的地に着いたらしく、駐車場らしき場所に隆起君は車を止めた。 「ここは……?」 まだよく理解できないあたしに、隆起君は笑って 「ちょっと待ってて」 そう言って車からおりてどこかへ行ってしまった。 数分後――――――― 「ごめん、お待たせ」 戻って来た隆起君の手には白いビニール袋を持っており、それをあたしの顔の前に差し出した。 「これ、誕生日プレゼント」 「え??」 驚きで中身を見ると、白い箱。