「そういえばさぁ、玲那って誕生日来週だよね?」 仕事が終わり、会社帰り、秋さんが言った。 「え?覚えててくれたの??」 この前ちょろっと言っただけなのに、まさか覚えててくれたなんて…… 「好きな人の誕生日なんか忘れるわけねーよ」 その言葉にドキッとしてしまう。 「なんかしよっか」 「なんか?」 「うん。祝ってやる、楽しみにしてて」 笑う秋さんに、あたしも笑いながら頷いた。 楽しみだなぁ……