おそらく電話でもしているのだろう。 さっきの言葉以外、ぼそぼそとしか聞こえないが、相手の声が聞こえないし、たぶん。 相手はあの男か? そう思うと悲しい気持ちと一緒に、無償にムカムカとした感情が芽生えた。 俺、嫉妬してるのかな。 そのことが何だか悔しくて、手に力を込めた。 …その手がドアノブをにぎったままだと言うことを忘れて………