「『Flower』の悠平クンじゃん!」 「やっぱカッコいいよねー」 女子たちは集団で固まってウットリと話していた。 その集団に悠平が笑顔で手を振ると、女子たちの歓声はさらに大きくなった。 リオは鞄を持って教室の入り口まで向かった。 「悠平、ごめん迎えに行くって言ってたのに」 「全然。帰ろ?」 悠平の言葉に、リオが笑顔で頷いた。