「くあー…おいしい」 妃は満足そうに顔をほころばせた。 「でも今日来るかも分からないのに、よく待ってたよね」 「うん、何か毎日待ってたんだって」 毎日…?! …何か、すごい嬉しい。 「いいよね、料理できる女の子って♪」 「え…妃料理しないっけ?」 リオがそういうと、妃は笑顔でグッと親指を立てた。 「あ、そーえば手紙の中にこんなの入ってたけど」 口をもぐもぐさせながら、妃が朝靴箱に入っていた手紙を取り出した。