「リオー」 悠平が、キッチンで食器を洗っているリオに話し掛ける。 「何?」 「そろそろ帰ったがいいでしょ?」 ソファからゆっくり立ち上がりキッチンに向かう悠平。 「え…もう帰るの?」 リオの顔がしゅん、と悲しい顔になる。 「だって明日デートするじゃん?」 悠平がニッコリ笑って言った。 その一言でリオの表情がパァッと明るくなり 「…そっか、また明日会えるもんね」 と笑った。