撮影が行われているスタジオに戻ると、妃が心配そうに駆け寄ってきた。






「リオ、どうしたの?」





「…別れろって」






リオは小さく笑いながら言った。




「だからね、別れようと思うんだ」





妃がその一言に





「何で?!」




とリオの顔をみつめた。





「悠平の仕事の邪魔になるくらいなら…別れようと思って」









「…うん、でももう少し考えてみたら?」






妃は少し暗い顔で笑った。