「…は?」
リオは大きい瞳をさらに見開いて瞬きをした。
「悠平君のマネージャーが言ってきたの」
木山は長い髪をかきあげた。
「今すぐ悠平と別れて欲しい、って」
「…何で?」
「有名な人物同士が付き合うとなると、それなりのスクープになっちゃうのよ。特に今人気の高い悠平君となると…」
その言葉にリオは首を横にふった。
「モデルとかの前に、私たちは高校生なんだよ?…恋愛くらい…許してよ」
木山が困ったような顔をして
「私はいいんだけど、あっちのマネージャーさんがそうとうご立腹なのよ」
その一言に私の頭は真っ白になった気がした。
