ホールに着いた洋一は驚きを隠せせなかった。

見渡してみれば、きれいなホールである。
しかし、驚いたのはそこではなくて…集まっている人間だ。

男五人、自分を含めれば六人。
女四人。

小さな子までいる。

中学生くらいか?

三十代くらいの人もいる。


なにが始まるんだ?


すると
人の声が、聞こえた。


「ーザッー

皆様、おはようございます。」



全員が、前方にあるモニターに目をやる。

そこには、モニターがあり

男が映っている。

男は、口元の出ている白いマスクをしていて、タキシードだ。
外で歩いてたら、ただの変質者だな。

マスクの男は続ける。


「私は、[マスク]と申します。
一応、ここの責任者となっております。」

マスクと名乗った男は、話を続ける。


「皆様に、集まっていただいたのは、他ではありません。

一つのゲームをしていただきます。」


あまり、驚いた様子をする者はいなかった。

一人の女が叫んだ。
見た目は、高校生ギャルだ。

「ちょっと!
バイトって、そのゲームってやつなわけぇ?
つかさぁ、この手錠ジャマなんだけどぉ…」

女子高校生ギャルは、バイトと言う口実で連れてこられたらしい
いかにも、面倒臭そうだ。

「はい。そうですよ。

杉田 ゆめさん。

とにかく今から説明いたします。
お願いしますよ。
[ブラック]」

ブラックと呼ばれたスーツの男が入ってきた。
ブラックの手には、パンフレットのような物と、小さな袋を持ってきた。

「かしこまりました。

それでは、失礼します。」