洋一は、部屋に戻り、まず、色々なものを確認することにした。

部屋に戻ったときに、手錠は外してもらえた。

多分、他の奴らも外してもらえたろう。


「はぁ、なんなんだよな。
結局、何もわからないまま変なゲームに参加かよ。」

ぼそっと独り言をもらした。

しかし、普通の人間が記憶を無くし、いきなり死との隣り合わせのゲームに参加することになったら、普通ではいられないだろう。

その点、洋一は

鈍いか。

人と違うか。

どちらかであろう。


洋一は、冷静に部屋を探索しはじめた。

部屋の鍵はきちんとかかり、さっき手錠を外してもらった時に、渡された、鍵でしか開けられないらしい。
鍵には、部屋の番号が記されている。

(って事は、自分でしか開けられないな。

あっ、そうだ。

小さな袋の中身…。)


さっきの、ルールブックと渡された袋の事だ。

(…鍵か。)

どうやら奪われちゃいけない鍵らしい。

No・1

と、彫られたアンティークキーだ。
銅色をしている。

これを奪われれば死。


鍵を握り締めた洋一は、部屋の探索に戻った。


机の上を見てみると、アタッシュケースと紙が置かれていた。

紙を見ると…

―――――――――――――――
こちらの中身に武器、携帯電話、ウォッチ型ATMがはいっています。
取り扱いについては、同封の説明書を御覧ください。

衣類、食料、その他の生活必需品などはしまってありますのでご確認ください。

また、生活必需品については、足りなくなってしまったり、必要になった場合は下記にご連絡ください。

0x0ーxxxxーxxxx
―――――――――――――――