「そろそろ、よろしいですか?」

「…」

各プレーヤーは、まだ聞きたいこと合ったに違いない。
しかし、それどころじゃなくなっているようだ。

「それでは…」

「待ってくれ!」

この場を閉めようとしたマスクを止めたのは、誰でもない洋一だった。

「はい。佐藤様どうぞ?」


「なんで、俺たちなんだ?」

それは、自分が何者なのかわからないがゆえの質問だった。


「…自分の胸に聞いてみてください。」

意味のわからない答えだった。


「…」

それに言い返すこともできなかった。


「よろしいですね?

それでは、部屋に戻り準備を整えてください。

GAMEは、明日の昼十二時スタートとなっております。
それまでの、殺しやなんらかの売買などはルール違反とさせていただきます。
プレーヤー同士、GAMEが始まるまでは仲良く過ごしていてください。
なにか質問がある方は、遠慮なく私まで連絡をください。」

言い終えた、マスクはクスッと笑みを浮かべていた。


「それでは、解散してください。」


それぞれのプレーヤーは部屋へ戻っていった。

それは、大金への道なのか?
はたまた、地獄への道なのか?


現在時刻

PM6:48

GAME STARTまで

残り17時間12分。











はじめての夜が訪れる。


闇に包まれ。


人の心まで闇にする。

闇への前夜祭が訪れる。