そしてまっすぐ行くと小さな家があった
「またお前か、いいかげにしておくれ!子供だからってうるさいんだよ」
「けど!お願いします!もう少しこの村にいさしてください!」
「お前みたいな奴はいらん!!出ていけ!!この村から出て行け!」
「お願いします!もう少しだけ!!」
「この村はお前のせいでこんなに寂びれたんだ!!呪われた女なんかいらない!!出て行け」
「・・・。」
バタン
「あの・・・。」
少女は黙ったまま走り去って行った

「あの~、依頼で来ました。」
「おぉ君がドラゴン使いか」
「はい。」
「さっそく依頼だが・・」
「いいですよ」
「この村の外れに住んでる女を殺してくれ!」
「殺す!?」
「そうじゃ、あんな厄病神はいらん!殺してくれ」
「一度その女性に会ってきます」
「やめたほうがいい」
「?」
「あいつは呪われた女だから呪われてしまうぞ!」
「いいです。行ってきます」
「気をつけてください」


そして村の外れ
コンコン
「誰かいますか?」
「・・・・。」
「あの~!」
バタン
「何をしに来た!消え失せろ!」
「!?」
「お前、あのくそじじいに言われて私を殺しに来たな!消えろ!!」
「待ってくれ!!」
「触るな!!」
「ごめん」
少女はドアを閉めようとした
「待ってくれ!!」
「近づくな!!」
「話をしに来ただけだ」
「・・・。」


「何でお前は嫌われてるんだ?」
「呪われた女だから」
「呪われた女?」
「そうよ、それでここに住んでるの」
「本当に出て行く気なのか?」
「悪い?」
「悪くは無いけど・・・。」
「ならいいでしょ。」
「・・・。」
そう言うと少女は身支度をして外に出た

「何処か行くあてはあるのか?」
「無い」
ヒュールヒュー


数分後


バサッ
と言う乾いた音がした
「行くよ!クロス」
(分かった、行先は?)
「できるだけ遠くて政府に見つからないところ」
(了解)
その少女はドラゴンの背中にまたがるとドラゴンは地を離れた
(ウル!!)
そしてウルの背中にまたがると地を離れた
「待ってくれ」
「ついてこないで!!」