「君は今、あの子達が憎くないのかい?


君を肉体的にも精神的にも痛めつけ、辱めたあの子たちが」



「あの事を言っているの?」



「そうだよ」



「憎かったわ。


殺してやりたいくらいに。


でも、今はただかわいそうだと思うくらいで、憎しみなんてないの。


どうしてだかわかる?」



「いや、わからないな」



「あなたがいたからよ。


あなたがいれば私は何でも乗り越えられるの」