「次の日だったかしら…自分の遺影を見たのは。


私の写真が黒い写真立てに入っていたわ。


もちろん、黒いリボンもかかっていた。


だけど、私は悲しいとは思わなかった。


私は死ねばいいと思われるくらいの存在。


それは、みんなが私を少なからず意識してくれているという事。


ちゃんとみんなの目に私は映っているの。


決して好意ではないけれど、それでも無関心よりはマシ。


あなたはどう思う?」




「僕もそう思うよ。


みんなは君が羨ましいのかもしれないね。


本人はその事に気がついてはいないだろうけど」