偶像童話

「あの人を恨みたくなるわ」



「いくらあの人でも、君を眠らせずに君と僕を出会わせる事は不可能だよ」



「そうよね…。


だけど、あの瞬間、あなたを感じたかった。


私はあなたの温もりを独り占めしたいのよ」



「僕は君だけのものだよ」



「そうだけど…。


まだ足りない。


もっともっとあなたに近付きたい。


もっともっとあなたを感じたい。


もっともっと私を感じてほしい。


私を独り占めしたいと思ってほしいのよ…」



「僕は、僕が一番君の近くにいると思っているよ。


世界中のどんな男よりも、僕が一番君を想っているし、僕しか君と一つになれない」