偶像童話

「ねぇ、私に入る時、どんな気持ちだったの?」



「不思議な気持ちだった。


これからはこの子と共に生きるんだって思った瞬間に、君を愛する事が出来た。


僕が君の中に入る事が当たり前で、それが自然な事なんだと思ったよ」



「あぁ。


どうして私は眠っていたのかしら。


あなたとの出会いの瞬間に眠っているなんて…」



「それは仕方のない事じゃないか。


あの時君は眠らないといけなかったんだから」