偶像童話

「そうだね。


だけど…やっぱりそれは難しいんじゃないかな。


僕たちの出会いは本当に奇跡だったんだよ。


いくらあの人でも、ここまでの奇跡は簡単には起こせないよ」



「だから祈るのよ」



「君は優しいね」



「あなたには負けるわ」



「いや、君は本当に優しい。


僕とこうして会話をしてくれているんだから。


僕たちと同じ境遇の人達が、こうして会話をしたり、想い合ったりはしないだろうからね」