偶像童話

「確かに、彼女は僕を想ってくれていた。


だけど僕は君を見ているよ。


出会った瞬間からずっとね」



「わかっているの。


だけどどうにもならなかった…。


私が彼女の首に触れている手に目一杯の力を入れた時、彼女の顔が真っ赤になって額に青筋が立った時、あなたは私を殺そうとした。


私の心臓を止めようとしたわ」



「そうだったね」