偶像童話

「そうに決まってるわ。


私も今だからそう思えるのだけれど。


あの時は…あなたなんていなければいいと思った。


あなたから離れる事まで考えたわ」



「そんな事したら君は…」



「そうよ。


そんな事をしたら私は生きられない。


それにあなたも。


あなたは私を殺そうとしたけれど、私もあなたを殺そうとしたという事になるのかしら」