「湿った空気が流れる夜の公園で、私の体はたくさんの男に弄ばれた。


その男たちもまたあの人たちの駒だったわね。


私を痛めつけるためだけに手に入れた新しい駒。


役目が終われば捨てられてしまうなんてこれっぽっちも思っていなかったんでしょうね。


そのせいで今度は駒からも恨みを買ってしまった。


私は一体どうすればよかったのかしら」



「どうもしなくてよかったんだよ。


元々君は何一つ悪い事はしていない。


君が駒に仕返しをすれば、また仕返しをされる。


そんな堂々巡りはいらない。


君は正しかった。


赦す事が一番の復讐なんじゃないかと僕は思うよ」