じんじん。

「あ、莉愛。遅かったね!」




麻美の隣から
みぃちゃんが顔を出した。




「みぃちゃん!
うん、片付けしてたから」




「ほら、もう始まるよ」




みぃちゃんの言葉に、
麻美と同時にコートに目を落とすとすでに選手が整列していた。




柵に寄りかかりながら、
あたし達は声を上げた。




「悠ファイト!」
「陣ちゃんファイト!」