じんじん。

「え、えいじ…?」




英司の気持ち…?




「ちょっとそれって…」




あたしが二人に問いかけた瞬間、教室の前のドアが開いて
数学の先生が入ってきた。




周りでざわついていた生徒が
一斉に自分の席に着いて、



麻美と悠も仲良く
少し前の席に移動して座った。



あたしの問いかけは中途半端なまま、答えを聞く機会を失った。