じんじん。

「ふわぁ…おはよ」




ギャーギャー騒ぐあたし達の真後ろで一際大きなあくび。




振り返ると麻美の彼氏、
田中悠が眠そうに目をこすりながら立っていた。




「悠!遅い~遅刻だよ。
ってか聞いてよ、英司が超ヒドいんだけど~!」




悠の姿を見るなり、
麻美は甘えた声で彼の制服の袖をつかんだ。