じんじん。

「来たで」


今まで黙ってた悠が、店の入り口を見ながら言った。


「なに、悠。誰が?」


「莉愛の彼氏」



悠の言葉に後ろを振り返ると、陣ちゃんがこちらに向かって歩いて来ていた。



「陣くんおそーい!」


「わりぃ」


陣ちゃんは、荷物を床に置いてあたしの隣に座った。