「怖かったんだ。莉愛と気まずくなってしまいそうで…」



「あたしも…勇気がなくて…離れたらあきらめられると思って…だけどダメだった」



「…これからずっと離れんなよ」



もう一度ギュッと抱きしめられて、



「行こうぜ」



と陣ちゃんの左手があたしの手を取った。