じんじん。

「…俺が先に言おうと思ってたのに」



「じ、じんちゃん…どゆ意味…?」


陣ちゃんの胸の音と、
耳に響く声に、


あたしは何が起こっているか、わからなくなっていた。



「あの新曲、莉愛を思って書いたんだ…気づいた?」



「え?あの曲?…うそ…」



「本当だよ。中学の時からずっと莉愛が…好きだ」



…陣ちゃんが少し体を離して、そっとあたしにキスをした。