じんじん。

「どうしたんだよ、莉愛」



「あたし…」


今まで何年も胸の中に隠してきた気持ち。


伝えられなかった思い。


陣ちゃんが誰を好きでもいい。


あたしはあたしの思いを伝えたい――。



「あたし、陣ちゃんのことが…好き」



真っ直ぐに陣ちゃんに伝わるように、
目をそらさなかった。


緊張でまた、目頭が熱くなるけど、必死で涙をこらえた。