じんじん。

――夕方、なんとか支度をしたあたし。


麻美に言われるまま電車で三駅。


駅前の商店街を真っ直ぐ進んで、目印のコンビニを右に回るとその先に麻美と悠の姿が見えた。



「遅いよ~!もう始まっちゃうよ!」


「ごめん…」



二人はライブハウスの入り口で待っていてくれた。



「さっき陣くんが降りてきたけど、もう中に入ってしまってるわ、行こうや」



そう言って悠は狭い階段を上った。