じんじん。

「陣ちゃん…」
「莉愛!」


驚いて、お互いパッと手を離した。


すかさず新たな手がいちごみるくを掴んだ。


「買わないなら俺が買うぞ。…って、あれ?なに、陣の知り合い?」


いちごみるくを手にした男子があたしと陣ちゃんを交互に見た。


「あ、あぁ、中学の後輩」


…一年前、大好きだった陣ちゃんが、今あたしの前にいる…。