じんじん。

「あった!いちごみるく!」


勢いよく手を伸ばしてパックにタッチした、と同時に、


あたしの手の上にもう一つ、あたしより大きめの誰かの手が乗せられた。



…やだ!あたしのいちごみるく!!



最後の一つ。
渡したくない!と思って、
その手の持ち主に目を移した――…


「「…あっ!!」」


その人もあたしを見ていて、
思わず声が重なった。