じんじん。

トンっと背中を押すと麻美は嬉しそうに悠の元へかけて行った。


今まで何度も別れたりヨリを戻したり繰り返した二人だけど、


きっと、ずっと一緒にいるんだろうなぁ…って思う。


“運命の赤い糸”みたいな。


あたしにもそんな人がいるのかな…



「あの…中森さん!ちょっといい?」


悠と麻美を見送ったあたしに、クラスの女子が話しかけて来た。